畳のプロに聞いたカビない手入れ方法
畳がカビないように手入れするにはどうしたらよいのか
畳の表替えの際に、プロに畳の手入れ方法について伺いました。
新品の畳はカビやすいという注意点も聞きましたので、畳がカビないよう管理するためのお手入れ方法をまとめておきたいと思います。
前回は、和室の洋室化と畳の表替えを比較した記事を書きました。
solekun-estate-diy.hatenablog.com
1. 新品の畳はカビやすい?
表替えの納品時に、
プロ「新品の畳はカビやすく、こまめに換気をお願いします。」
分かりました!と答えたものの、
正直、畳の管理なんて常識の範疇でしか分からなかったため色々と確認させていただきました。
2. 日頃のお手入れ
1).お掃除
・掃除機は、畳の目に沿って静かにゆっくりかける
・雑巾がけは乾拭きで、頑固な汚れの場合は固く絞った雑巾を使用する
2). 畳干し
・春と秋に畳を干すのが理想的
晴天の日、畳の裏をお日様に向けて、4~5時間干し、埃をたたき出す
・干す際は、目印を付けること
サイズが異なることが多いため
・干す場所がない場合は、畳の間に空き缶等を挟み数時間持ち上げておくだけでも効果あり
3). 換気
・気密性、保温性の高い住宅ほど、畳に湿気が溜まりやすく、小まめな換気が必要
・除湿器も効果的
3. カビとダニの予防
前述したように、最新の住宅ほど気密性、保温性が高いためカビやダニが発生しやすい傾向にあるようです。
1.カビの予防
・風通しを良くすること
・こまめな掃除
・どうしてもカビが生えてしまう場合は防カビ剤を使う(使用注意)
1).カビがはえてしまったときの対処法〈その1〉
1.畳を上げて裏を十分に日光に干す
2.表も陰干しして、ブラシで表面のカビを乾燥させて丁寧に取り除く
3.畳の目にそって丁寧に掃除機をかける
2).カビがはえてしまったときの対処法〈その2〉
1.消毒用アルコールで除去
2.窓を開けて換気した上でアルコールをきれいな布に染み込ませて畳をふき取る
3.その後、十分に風を通す
消毒用アルコールは水が約20%ほど含まれているためしっかりと感想させる必要があります。
2.ダニの予防
1).ダニの繁殖条件
1.適度な温度(20℃~30℃)と湿度(60%~80%)
2.餌(カビ・フケ・アカ・食べこぼし)
3.産卵場所
以上の三点を無くせばダニは繁殖しないことになります。
2).ダニの予防策
1.除湿・・・室内に風を通すか、除湿器を使う
2.掃除・・・丁寧に掃除機をかける
3.カビの予防
4.産卵場所を無くす
・畳の上に敷物をしない
・畳床を化学製品にする
・防虫紙を使用(使用に注意)
ダニはどこにでもいると言われているので、増やさないようにすることが重要です。
4. まとめ
畳は新品であっても適切な管理が必要です。
除湿と掃除は住宅管理の基本だと思いますので、物件管理の際は小まめに実施する必要がありますね。